「災害時の安全行動訓練」と「防災備蓄食の試食会」を実施しました。【 BCP活動 】

弊社では、地震時は「避難しない避難訓練」、水災時は「避難行動訓練」に分けて実施しています。

地域特性や災害リスクの違いに応じて最も安全な行動をとることを目的とし、

社員一人ひとりが災害発生時に落ち着いた判断と行動をとれるよう取り組んでいます。

今年は、「避難しない避難訓練」および「防災備蓄食の試食会」を実施しました。

想定災害は、勤務時間中に震度6強程度の地震が発生し、停電となった状況です。


🔹 地震時は「避難しない避難訓練」

弊社の周辺は高い建物が少なく、倒壊や落下物の危険が比較的少ない地域です。

そのため、「外へ逃げることが必ずしも安全ではない」ケースを想定し、

その場で安全を確保する行動を身につけることを目的に訓練を行いました。

「避難しない」行動の必要性

地震直後に慌てて屋外の避難場所へ向かうと、かえって次のような危険にさらされるおそれがあります。

  • 看板やガラスの落下

  • ブロック塀や屋根瓦の崩落

  • 揺れによる転倒や交通事故

また、災害直後の混乱時には、無人になった店舗やオフィスで盗難被害が発生するケースもあります。

そのため、まずは「むやみに外に出ず、建物内で安全を確保する」ことが重要です。

訓練では、机の下への退避、壁際の安全確認、物の転倒防止箇所の点検などを実施し、

「慌てず・動かず・身を守る」行動の大切さを再確認しました。

さらに、建物内に留まる際の防犯意識として、施錠確認や貴重品管理にも取り組み、

“命と財産を守る防災行動”の重要性を共有しました。


🔹 水災時は「避難行動訓練」(今年は想定確認のみ)

近年増加している台風や大雨による水害を想定し、

水災時の避難経路や避難場所を平時から確認しています。

今年は実際の避難行動は行わず、社内で避難手順と指定避難所の位置を再確認し、

状況に応じて安全に避難できる体制を整えました。

🔹 防災備蓄食の試食会と検証アンケート

訓練後は、BCP(事業継続計画)の一環として「防災備蓄食の試食会」を開催しました。

非常食を実際に試食し、味や調理方法、保存状態などを確認しました。

ご飯の食べ比べや、5年保存可能なレトルトカレー・ハンバーグ煮込みなどを試しました。

なかでも話題になったのは、尾西食品の「携帯おにぎり」。

お湯を入れて20回振り、15分待つだけで“握らず”おにぎりの形になることに、社員一同驚きました。

試食後には、感想とアンケートの記入による検証を実施しました。

味や食感、調理のしやすさ、保存の利便性などを評価し、

今後の備蓄品選定や改善点の参考としました。

社員からは次のような声が寄せられました。

  • 「ピラフ・ドライカレー・エビピラフ、どれもおいしかった」

  • 「水だけで戻せるのはとても便利」

  • 「お湯があれば早くできて良い」

  • 「アレルギー対応食も備えておきたい」

  • 「甘味系の非常食もあると嬉しい」

この体験を通じて、“備えることの大切さ”と“日常の延長にある防災”を改めて実感しました。

🔹 今後の取り組み

株式会社安田商会では今後も、地域とともに安全・安心を守る企業として、
定期的な防災訓練・BCP対策を継続してまいります。

社員一人ひとりが防災意識を高め、
“自分と仲間の命を守る行動”を実践できる職場づくりを目指します。