2025年の年末調整は「年収の壁」改正に注意!
今年も生命保険料控除証明書や住宅ローン残高証明書など、年末調整の準備を始める季節となりました。
今年の年末調整は、「年収の壁」に関する税制改正により、これまでと少し内容が変わっています。
特に「大学生などの扶養家族がアルバイトをしているご家庭」では、見直しの影響を受ける可能性があります。
⚪ 主な変更点
① 基礎控除の引き上げ
所得金額に応じて控除額に幅が設けられました。
これまで一律48万円だった基礎控除が、所得に応じて95万円〜58万円の範囲で適用されます。
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年末調整の「基礎控除申告書」欄も細分化され、収入金額から経費を差し引いた正確な所得金額を記入する必要があります。
② 家族の収入に関する判定の変更
これまで「103万円の壁」と言われていた基準が見直され、
123万円〜165万円の範囲でも控除対象になるケースが増えました。
特に大学生などの扶養家族がアルバイトをしている場合、
「令和8年分 扶養控除等申告書」では、
年収が103万円を超えていても一定条件で記入が必要になります。
さらに、「特定親族特別控除」という新しい欄が設けられ、
年収123万円超〜188万円以下の家族も、
条件を満たせば控除対象になる可能性があります。
⚪ 書類の取扱いにも注意!
生命保険料控除証明書やiDeCoの掛金証明書は10月頃に届くため、
紛失しないよう早めに整理・保管を。万一紛失した場合は、保険会社などで再発行が可能です。
提出期限に間に合わなくても、確定申告で控除を受けられます。
⚪ 医療費控除やセルフメディケーション税制も確認!
確定申告を行えば、
1年間の医療費が10万円を超えた場合に医療費控除が受けられます。
また、花粉症薬や目薬などのスイッチOTC医薬品を年間12,000円以上購入した場合、
「セルフメディケーション税制」で所得控除を受けることも可能です。
※医療費控除とセルフメディケーション税制は併用できません。
⚪ まとめ
今年は「大学生の扶養」など、年収の壁の見直しが大きなポイント。
書類の様式も変わっており、早めの準備が安心です。
控除証明書の保管・再発行手続きもお忘れなく。
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